Touching history 教会を訪れる

﨑津教会(天草の﨑津集落)

天草地区(熊本県天草市)島原・天草地区
事前連絡が必要です。

﨑津教会は、「九州産交ツーリズム株式会社 旅行センター」が受付窓口のとなっております。訪問を希望される方は「九州産交ツーリズム株式会社 旅行センター」の案内に従い、事前連絡をお願い致します。

﨑津教会(天草の﨑津集落)
Sakitsu Church(Sakitsu Village in Amakusa)

﨑津教会への訪問にあたって

構成資産「天草の﨑津集落」にあるカトリック﨑津教会は、パリ外国宣教会のフランス人司祭、ハルブ神父(Augustin Alphonse Pierre Halbout:1864-1945)の設計により1934年に建設された教会です。
カトリック福岡教区に属する熊本県﨑津小教区の教会であり、日常的にミサや各宗教行事がおこなわれています。
九州産交グループ(株式会社KASSE JAPAN)により見学受入体制がとられています。(教会行事等の際には会堂内の見学ができない場合があります)

構成資産に含まれる文化財等

名称区分指定年
天草市﨑津・今富の文化的景観国選定重要文化的景観2011年、2012年(追加選定)
この地域におけるキリスト教の歴史(概略)

1566年に肥後国志岐城主の志岐鎮経は、イエズス会宣教師ルイス・デ・アルメイダ(Luís de Almeida:1525?-1583)より洗礼を受けました。鎮経が受洗した目的は南蛮貿易の利益だったといわれ、信仰への興味はさほどではなかったものの、この出来事をきっかけとしてキリスト教が領民へ広がりました。

1569年以降には、羊角湾に面した河内浦にも布教拠点ができ、その後宇土の領主となったキリシタン大名・小西行長の影響により、天草一帯で領民の改宗が相次ぎました。

1590年にイエズス会巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父(Alessandro Valignano:1539-1606)が再来日し、島原にあったコレジヨを天草に移転したり、天正遣欧使節が持ち返ったグーテンベルク印刷機を用いて教理書を印刷するなど、天草に西洋文化が広がっていきます。
その後の天草地方はめまぐるしく支配体制が変化し、禁教令後は取締りが厳しくなるなか、信者たちは潜伏して小規模な信仰共同体を形成・維持しました。

﨑津教会の沿革

現教会はハルブ神父の赴任後、1934年に建設されたものです。初代教会は、1888年に現在地から東に80mほど離れた、﨑津諏訪神社の隣接地の土地に建てられており、現在その跡地には木造の建物があります。

﨑津教会の設計施工は鉄川與助で、正面が鉄筋コンクリート造のゴシック調、祭壇側が木造の建物です。
当初は総鉄筋コンクリート造の聖堂建設を予定していたものの、工事半ばで資金不足となったため、3分の2を木造に変更して建設されています。
堂内の床は畳敷きで、尖塔アーチの開口部に嵌めこまれた色板ガラスから会堂内に差し込む光は柔らかな印象です。

現在教会が建てられている場所は、禁教下に絵踏みがおこなわれていた庄屋屋敷跡地です。

周辺環境と立地

天草下島の西岸、羊角湾に面した土地に建てられています。
教会の建つ海辺から道路を挟んだ山側には人家が密集して建てられており、海に向かって伸びるテラス状の足場が設けられています。この足場は狭い土地で暮らすための知恵から生まれたもので、「カケ」と呼ばれています。
また、密集した家屋と家屋の間には、幅の狭い小路があり、これは「トウヤ」と呼ばれます。
この「カケ」と「トウヤ」は﨑津集落の景観の特徴となっています。

概要

事前連絡必要
※見学をご希望の方は下記リンク先から事前連絡をお願いします。
受付窓口: 九州産交ツーリズム株式会社 旅行センター
住所熊本県天草市河浦町﨑津539
ミサ・行事九州産交ツーリズム株式会社 旅行センターをご確認ください
見学受付時間09:00~12:00/13:00~17:00
駐車場について1.﨑津集落ガイダンスセンター(道の駅﨑津)
2.きんつ市場 崎津集落駐車場のご案内(地図)【JPEGファイル(77KB)】

交通アクセス

アクセスマップ

ギャラリー